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FRP造形

FRP Molding

FRP造形

Photo : © Nobutada OMOTE | SANDWICH

こだわりに満ちた
高品質なものづくり

テーマパークの内外装品やキャラクターフィギュア、
博物館の展示模型など、お客様のさまざまなアイディアを実現した
FRP造形を制作し実績と信頼を得てまいりました。
原型製作から設置まで、それぞれの工程を丁寧な作業でおこない、
あらゆる造形物を制作いたします。

FRP造形品が完成するまで

FRP造形品が
完成するまで

長年培ってきた豊富な実績と確かな技術を活かして、ご要望ごとに
適切な材料・作業工程を設定し制作いたします。
ここではFRP造形とはどのようなものなのか、
ご依頼いただいた案件の中からフランス・ パリにあるルーヴル美術館に
展示された名和晃平氏作品「Throne/スローン」を例に、
FRP造形品が完成するまでの流れをご紹介します。

スチロール原型の製作

01

スチロール原型の製作

まずは送られてきた3Dデータからスチロール原型を製作します。
CADソフトを利用し大きさや形状に応じて分割データを作成し、コンピュータを利用し数値制御できるCNCで切削します。
その後、職人の手作業で形状や組み合わせ部分の調整をおこないます。

CNC切削
数値制御できるCNCで大まかな形に切削します。
形状や組み合わせ部分の調整
3Dデータを確認しながら、形状や組み合わせ部分の調整をおこないます。
サンドペーパーでの研磨
サンドペーパーで研磨していきます。
雌型どり

02

雌型どり

スチロール原型とは凹凸の形状が逆になる雌型(めがた)を製作します。
使用する材料により仕上がりや耐久性が異なり、石膏やFRP、シリコンゴムなど製品に応じて使い分けます。硬化後原型からはずし、内側がなめらかになるようにサンドペーパーで仕上げます。
この仕上げ具合により製品の品質が大きく変わってくるので入念におこないます。

パーティション作成
剥がしやすい大きさになるようパーティションを作成します。
離型剤を塗ります
離型剤を塗ります。
石膏を用いた雌型製作
本案件では、石膏を使用しました。パーツごとに雌型を製作していきます。
硬化後、原型からはずします
硬化後、原型からはずします。
エッジ出し作業
面を整えながら、エッジ出し作業をおこないます。
サンドペーパーで仕上げます
内側がなめらかになるようにサンドペーパーで仕上げます。
FRP成型

03

FRP成型

FRP(ガラス繊維強化プラスチックス)のシートを気泡が入らないようにローラーで押さえつけながら塗り重ねていきます。層が厚いほど強度が増します。
構造計算をおこない、必要な場合は金物(中骨)を組み込み補強します。そして硬化後、型から外します。

張り込み型の確認
硬化前にパーツを組み込む必要があり、短時間での作業ができるかどうか仮組みをおこない、張り込みの型の組み立てる順番をを確認します。
FRP造形の張り込み
気泡が入らないようにローラーで押さえつけながら重ねていきます。
金物での補強
構造計算をおこない、金物(中骨)を組み込み補強します。
成型品仕上げ

04

成型品仕上げ

型からはみ出した不要な部分のバリ処理をおこないます。
継ぎ目や起伏がある箇所をなめらかになるまでパテでの補修やサンドペーパーでの磨き上げ作業をくり返し、仕上げます。

雌型のバリ処理
型からはみ出した不要な部分のバリ処理をおこないます。
パテ塗り補修
継ぎ目や起伏がある箇所をパテを塗り、補修します。
磨き上げ作業
なめらかになるまで磨き上げ作業をくり返しおこないます。
FRP製品の組立
構造を確認しながら、パーツを組み立てます。
仮組み

05

仮組み

搬送可能なサイズを超える造形品の場合は、仮組み作業をおこない現地での組み立てがスムーズにできるかどうかを確認・調整します。
本案件ではルーヴル美術館内の設置場所と同じ基礎条件を工房内に再現し仮組みをおこないました。

FRP造形仮組み作業
パーツをクレーンで吊り上げ、支柱に固定していきます。
ルーヴル美術館内の設置場所と同じ基礎条件を再現しました
ルーヴル美術館内の設置場所と同じ基礎条件を再現しました。
FRP製品の組立
組み立てがスムーズにできるかどうか確認・調整します。
塗装・金箔貼り

06

塗装・金箔貼り

本案件は金箔仕上げの為、下地に黒色のウレタン塗装をおこないました。
ウレタン塗装をおこなうことにより強度も上がります。
また、下地の艶ありとつや消しを塗り分けることにより、異なる箔の色味や質感を表現します。その後、箔屋さんに金箔を貼ってもらい輸送準備をおこないます。

ウレタン塗装の塗り分け
艶ありとつや消しを塗り分けます。
金箔貼り作業
金箔を貼ってもらいます。
組み立て作業
パーツを組み立てます。
造形品輸送準備
輸送準備をおこないます。
組み立て・設置

07

組み立て・設置

30に分かれているパーツを現地で組み立てます。
パーツをボルトで固定していきます。継ぎ目部分が目立たないように調整作業をくり返します。

現地での組立作業
パーツを現地で組み立てます。
ルーヴル美術館での組み立て作業
開館時間までに完成するよう夜間にも作業をおこないます。
FRP造形作品完成
組み立て・設置を終えて完成です。お客様のアイディアを実現するという私達のものづくりにおいて醍醐味を感じる瞬間です。